【リング】は怖くないという人がいますが実際に視聴したレビューを書きます【結論:超面白い】
リングはホラー映画として賛否両論別れる作品です。
呪怨の伽椰子や13日の金曜日のジェイソンのように、貞子がガンガン襲ってきて血しぶきドバー―ーー!のスプラッターホラーを期待して見た人は、ガッカリします。
リングは、見ると7日後に死ぬ呪いビデオの謎を追うミステリー的な謎解き要素が強い作品です。ジメっとしたJホラー特有の怖さが持ち味で、ラストの貞子のシーン以外は直接的な恐怖がない映画です。
そのためスプラッター系の洋物ホラーが好きな人と、和風ホラーが好きな人との間で、評価が真っ二つに分かれる原因になっています。
ですが、何とも言えない不気味さと、7日間という限られた時間の中で呪いを解く方法を探す緊張感があいまって、Jホラー好きにはガンガンに刺さる作品です。名作と言われるには伊達じゃない面白があります。ネタバレ注意なので、大丈夫な人だけ読み進めて下さい。
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概要
1998年公開の日本映画。
原作の鈴木光司さんの同名小説を、監督中田秀夫が映画化しました。
キャストは松嶋菜々子、真田広之、中谷美紀、佐藤仁美、竹内結子、しみず霧子、伊野尾理枝、雅子、大高力也、柳ユーレイ、などなど…
予告編の動画
あらすじ
主人公の浅川玲子(松嶋菜々子)はテレビ局でディレクターを務めるシングルマザー。
ある日、姪である大石 智子(竹内結子)が、呪いのビデオを見たために死にました。葬儀に出席したとき、智子以外にも同時刻に死んだ4人の共通点が、伊豆のペンションに宿泊したさいに呪いのビデオをみたためだという噂話を聞きます。
興味をもった浅川はペンションを訪れ、呪いのビデオを発見し視聴してしまいます。視聴後、一本の電話がかかってきて、本当に自分が死の呪いにかかった事を知り恐怖します。
困った浅川は、別れた夫の高山竜司(真田広之)に相談し、二人で呪いのビデオの謎を解き、助かる方法を探しだします。
リングの感想
視聴した個人的な感想は超面白かったです。
ただ、リングの面白さは、浅川と同じ目線に立ってて、一緒に呪いのビデオの謎を追えるかどうかの没入度にかかっていると思います。
これがバッチリとハマったのは、VHSのビデオが普及していた、時代背景もあるでしょう。現代の家庭でビデオデッキがある家庭は少ないでしょうし、ヘタしたらテレビすらない家も多いかもしれません。
ただ、リングの公開時の1998年には、だいたいの家庭にビデオデッキがありました。誰もが持っているポピュラーな物だからこそ、もしかしたら自分も呪いのビデオを見てしまうかもと思い恐怖できるんです。この感覚を今の子供たちに、伝えるのは非常に難しいと思います。
ラストの貞子がテレビから出てくるシーンは、パロディーやパクリネタにされて、色んなところでみる機会があり、初見時のインパクトにもかけてしまうでしょう。
貞子のキャラが先行してしまった現代でも、それを補う不気味さが描かれています。
『リング』観賞
— サドンデス (@suddendeathdesu) August 21, 2021
初めて観ましたが面白かった!"1週間"という制限の中で呪いの謎を解いていく緊迫感、真田広之さんのカッコ良さ、ストーリーのテンポ、貞子の謎、そして終わり方といいめちゃくちゃ好きな作品でした。それに呪いのビデオの内容が普通に怖いし不気味。子供の頃に観なくて正解でしたね.. pic.twitter.com/nyXXVjfVy9
良かった点
- 見たら7日後に死ぬ呪いのビデオという設定が斬新だった
- ビデオに収められている映像も生理的嫌悪感を催す気持ち悪いものだ
- ビデオを見た後に電話がかかってくるのと、写真を撮ると見た人の顔が歪むのは、映画オリジナルだが恐怖を煽る効果は大きい
- 貞子のテレビから出てくるシーンと目玉はいつみても怖い
- ラストシーンで息子の呪いを解くためにお爺ちゃんの家に向かうシーンの後味の悪さ
悪かった点
- 高山竜司が原作にはないサイコメトリー能力に目覚めている
- 中谷美紀とか続編の「らせん」に続くのだが、今一印象に残らないキャラ
- 純粋に怖いホラーシーンは最後の貞子のところだけ
印象に残ったセリフは「的中」
貞子のお母さんである山村 志津子が念写の実験で、「的中」「的中」「的中」と次々と正解するシーンの淡々とした作りが、やたらと印象に残りました。
他の人もそうだったのか、続編のリング0 バースデイでも、この的中を連発する音声が重要な役割を果たします。
ラストシーンの意味は
浅川(松嶋菜々子)が、自分の息子のために老い先短い爺ちゃんにダビングした呪いのビデオを見せに行きます。
これは呪いも怖いけど、人の悪意も怖いよ。という人間の心の闇を描いています。
この調子でドンドンビデオをダビングして呪いが拡散していくと、あっという間に地球の人口を上回りますから、貞子のリングウィルスがドンドン増殖していきます。
その辺りのお話は、続編の「らせん」「ループ」へと繋がっていきます。
こんな人にオススメ
リングは
- 不気味系のホラーが好き
- 呪いの謎を解くミステリー色のある映画がみたい
- 松嶋菜々子か佐藤仁美の大ファン
そんな人にオススメです。
シリーズ作品を知ろう
リングは上映されると大人気になりイッパイ続編が作られました。
- らせん
- リング2
- リング0 バースデイ
- 貞子3D
- 貞子3D2
- 貞子
ハリウッドでリメイクされた
- ザ・リング
- ザ・リング2
「らせん」の続編にあたる「ループ」は小説だけで発売されています。
リングを視聴するには
今回、僕はアベマで視聴しました。たまに放映されているみたいで、放送後一定期間内なら無料で見れます。もしかしたらテレビでも放送されるカモです。
そんないつ放映されるか分からないのに気長に待てない人は、ABEMAプライムやAmazonプライムなどで配信されているので、すぐに視聴できます。
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