あらすじ
テキサスを旅行中の若者5人、サリー、フランクリン、ジェリー、カーク、パムは、墓荒らしが頻発しているというニュースを耳にし、自分たちの親族の墓の無事を確認するために向かいます。その道中で、彼らはヒッチハイカーを拾いますが、その男は異常な行動を取り始め、一行は彼を車から降ろします。その後、ガソリンを求めてある一軒家に立ち寄りますが、そこは人皮のマスクを被った大男「レザーフェイス」の一家が住む家でした…
概要
監督: トビー・フーパー
主な俳優:マリリン・バーンズ (サリー役)
アレン・ダンジガー (ジェリー役)
ポール・A・パーテイン (フランクリン役)
ウィリアム・ヴェイル (カーク役)
テリー・マクミン (パム役)
ガンナー・ハンセン (レザーフェイス役)
公開年月日:アメリカ: 1974年10月1日
日本: 1975年2月1日
原題: The Texas Chain Saw Massacre
ネットの声
- 「ホラー映画の金字塔」
- 「すべてのホラー映画の原点」
- 「低予算ながらも、それを感じさせない迫力と恐怖」
- 「ドキュメンタリー風の映像が、リアリティを高めている」
- 「レザーフェイスのキャラクターが強烈」
- 「直接的な残酷描写は少ないが、想像力を掻き立てられる」
- 「狂気に満ちた世界観が、観る者を圧倒する」
- 「ラストシーンの虚無感がすごい」
- 「今見ると映像や演出がショボく見える」
- 「ただの人殺しホラーになっている」
良かった点
狂気と恐怖の演出: 低予算ながらも、巧みなカメラワーク、音響効果、編集によって、観る者に生理的な恐怖と不快感を与えます。特に、レザーフェイスが初登場するシーンや、夕食のシーンは圧巻です。
ドキュメンタリー風の映像
ざらついた質感の映像が、まるで実際に起きた事件を記録したかのような臨場感を生み出しています。
想像力を刺激する描写
直接的な残酷描写は少ないものの、観る者の想像力を掻き立てることで、より深い恐怖を味わうことができます。
レザーフェイスの存在感
人皮のマスクを被り、チェーンソーを振りかざすレザーフェイスの姿は、ホラー映画史に残る強烈なアイコンとなっています。
映画史に残る傑作
ニューヨーク近代美術館(MoMA)にマスターフィルムが永久保存されているなど、芸術的にも高く評価されています。
残念だった点
ストーリーの単純さ
ストーリー自体はシンプルで、登場人物の背景や動機は深く掘り下げられていません。そのため、物語に深みを求める人には物足りないかもしれません。
現代の視点で見ると
現代のホラー映画に慣れていると、特殊メイクやCGなどの技術面で物足りなさを感じるかもしれません。
一部の過激な表現
人によっては、不快感を覚える可能性のある描写(食人、暴力など)が含まれています。
映画のテーマと背景
『悪魔のいけにえ』は、単なるショッキングなホラー映画としてだけでなく、1970年代のアメリカ社会が抱えていた闇や不安を反映した作品としても評価されています。
家族の崩壊: 伝統的な家族像が崩壊しつつあった時代背景も、この映画のテーマの一つです。レザーフェイス一家は、歪んだ家族関係の極端な例として描かれています。
「悪魔のいけにえ」とは: このタイトルは、若者たちが「生贄」として捧げられること、そして、その背景にある社会全体の狂気を暗示していると考えられます。
Q&A
Q: レザーフェイスは実在の人物ですか?
A: レザーフェイスは架空のキャラクターですが、エド・ゲインという実在の殺人鬼がモデルとなっています。
Q: なぜチェーンソーを使うのですか?
A: 監督のトビー・フーパーは、ホームセンターでクリスマスの買い物客の多さに辟易し、「この人混みをかき分けるにはチェーンソーが必要だ」と思ったことがきっかけだと語っています。
Q: 続編やリメイクはありますか?
A: はい、多数の続編やリメイク作品が存在します。
個人的な感想
視聴方法 (2024年5月15日現在)
動画配信サービス: U-NEXT, Amazon Prime Video, Netflixなどで配信されています。(※配信状況は変更になる場合があります)
DVD/Blu-ray: 各種オンラインストアで購入可能です。
まとめ
映画『悪魔のいけにえ』は、低予算ながらも、その後のホラー映画に多大な影響を与えた、映画史に残る傑作です。直接的な残酷描写は少ないものの、巧みな演出と狂気に満ちた世界観によって、観る者に強烈な恐怖と不快感を与えます。
ホラー映画ファンはもちろん、映画史に興味がある方、そして、1970年代のアメリカ社会の闇を垣間見たい方にも、ぜひ一度観ていただきたい作品です。ただし、鑑賞には十分な注意が必要です。
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