【残穢(ざんえ)-住んではいけない部屋-】はJホラーの独特の怖さがある名作【感想レビュー】
まあヒマだし無料だし、事故物件とかもうお腹いっぱいだけど、怖いと噂だから見てみるか…
そんな感じで期待せずにみたのですが、話が進むにつれて、霊現象の原因の謎が二転三転しながら解明されていき、超面白かったです。
派手な謎解きではなく、調査を淡々としていく独自の進み方で、怪奇現象が起きる物件の謎にせまっていきます。Jホラー特有の恐怖感があるオススメの一本です。
本記事はレビューなので、その性質上ネタバレ注意です。あと人物の敬称は略していますのであしからず。
簡単な概要
2016年1月公開のホラー映画
監督の中村義洋は『ほんとにあった! 呪いのビデオ』や『チーム・バチスタの栄光』など、ホラーを中心に撮りながらも、さまざまなジャンルの映画を作る実力派。
あらすじ
まずは予告編の動画を見てみましょう
竹内結子演じる主人公の「私」はホラー作家で、読者から寄せられる怪談や怪奇現象のお話を募集していました。
そこに寄せらたお話で、首をつった老婆の怪奇現象のお話がありました。以前にも似た投稿があったので調べてみると、怪奇現象が起きているのは、同じマンションです。
隣同士や上下階で似た怪奇現象が起こることはありますが、204号と401号と離れた場所で同じ怪現象が起きるのは珍しい事例です。
事故物件ではないかと調査したが、このマンションで自殺や殺人は起こっていません。どうやら、事故物件ではなく、この土地がいわく付きの場所ではないかと考えて、過去の住民たちを調べて遡っていくと……
残穢の感想
心霊描写も多くて、純粋なホラー作品として楽しめました。ホラー描写も面白いのですが、土地の歴史を調べていく過程がミステリーっぽくて面白かったです。
随所に挟まれるホラーシーンは、Jホラーの要素を追求していて、こんな事が遭ったり、ことされたら嫌だと、なる最悪なシーンの連発でゾゾゾとなります。
最後の方は、リング以上にホラーシーンが続き、カタルシスがあります。見終わった後の余白が残り、その部分が凄いんです。
自分も穢れに侵されたカモと思う部分もあるのですが、一番恐怖を駆り立てられるのは、自分が現在住んでいる家にですね。もしかしたら、このようないわく付きの物件に住んでいるかもしれないという恐怖です。
マンションなら前に住んでいた人は、調べればかろうじて分かりますが、その土地となれば、そこまで調べて住居を決めてる人は皆無でしょう。
仮に一戸建てで、過去にこんな穢れがあったしたら、知らなかった方がいいです。もし、知ってしまったらローンが残る我が家でも、すぐにバイバイで引っ越しです。
ぶっちゃけ、誰も調べないと思いますが、何となく心の中に、自分の住んでいる物件にたいしてシコリのような不安感が残り、帰宅後やふとした瞬間に思い出してしまうのが、この映画の本当の恐怖です。
印象に残ったシーン
首吊りをした老婆の霊が着物姿のまま、いつまでも揺れ続けている姿が、気持ち悪いですよね。霊体なので彼女に慣性の法則は働きません。
それを見た、小さな女の子がお人形の首に紐か何かをかけて、ブランコとマネして言い出すシーンここがイヤでしたね。この少女死ぬんじゃないか?と運命を心配しましたが、最終的には、引っ越し後は問題なく成長しているようなので良かったです。
残された謎
住職はなんで美人画の掛け軸を、持っていたんでしょうね?お寺の仕事でああいった物を供養してるなら分かるのですが、そんな雰囲気じゃなかったですよ。
小説を読んだら分かるのかな?どうにも気になります。
こんな人にオススメ
そんな残穢は
- ジトっとしたジャパニーズホラーが好き
- 見終わった後にゾッとした嫌な気分になりたい
- リングが好き
に特にオススメです。
そうでなくても、ホラー好きなら一度見ておいて損はしない名作です。
こちらで見られますよ
残穢は、今回、僕が視聴したABEMAとかAmazonプライムなどで配信されています。
ABEMAはプライム会員なら無料で見られます。プライム会員は、初登録なら14日間無料で他の作品も視聴できるので超お得です。
無料配信されている時もありますので、その時を待って視聴するのもアリです。
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