テケテケとは何なのか?都市伝説に秘められた謎を徹底解説
都市伝説として有名なテケテケは、出会ったものを真っ二つにして殺し、運よく逃げおおせた人や、噂を聞いた人も3日以内に殺しにくる凶悪な存在です。
その正体は妖怪や幽霊、ゾンビなど諸説があり、一説には口裂け女のルーツともいわれるカシマレイコを起源とする説まであります。本当のところはどうなのでしょうか?調査した結果を報告させて頂きます。
テケテケとは
現在のテケテケで良くある話は、下半身はなく上半身だけの女の化け物で、高速道路や線路近くの鉄橋などでの目撃例が多く報告されています。
人間を見つけるとテケテケテケと音を立てて追いかけ回して殺します。またテケテケの怪談を聞いた人の元へも、殺しにやってくる念の入り様です。
なぜ真っ二つにちょん切るの?
一般的に言われている殺害理由は
- 自分の下半身を探している
- 自分と同じ目に遭わせてやろうという怨念
この2つが有力です。
テケテケの能力
上半身だけのくせにやたら追いかけてくるのが早いのです。高速道路での目撃例では時速120~150キロで走行している車に追いつくほどです。
そして刃物などの凶器を持っていませんが、そのスピードを活かした切れ味抜群の体当たりで、体を半分に切断します。もしかしたら、バオーやガイバーのように腕からブレードを出し入れしているのかもしれないです。
起源となるお話
真冬の北海道で、とある女性が電車に轢かれてしまいます。衝突の衝撃で体が真っ二つになりますが、寒さで体から流れて出ていた血液が瞬時に固まってしまいました。そのため、すぐに死ねず意識が残ったままで、飛び散った自分の臓物をかき集めながら長時間苦しんで死んでいった……
または、自分の下半身を探して・病院を目指して、
移動している途中で野垂れ死んだ……
なんて話のパターンもあります。
起源の起源となるお話
このテケテケのお話が出てきたのは80年代後半から90年代以降辺りですが、実はその前に似たような話があるんです。
場所は同じく北海道で、踏切事故体に遭い体が真っ二つになって、死亡した桐谷佐知子(14歳)さんという女性。その名前に「さ」の文字があるので、この話を元ネタにさっちゃんの歌の4番が作られたとされています。
さっちゃんの歌は戦後昭和30年代の流行していました。テケテケよりもだいぶん前の年代です。この歌詞の内容をアレンジしてテケテケの都市伝説ができたと推測されます。
映画の影響もあるのでは
ちょうどテケテケの話が広まりだす、すこし前に映画でターミネーター(1984年)とエイリアン2(1986年)が公開されています。
どちらの映画もクライマックスシーンで、テケテケのように上半身だけで動くシーンが印象的があります。この映画を観た人が何らかの影響を受けた可能性は否定できません。都市伝説の中に無意識化で入っていったのでしょう。
都市伝説としての成り立ち
さっちゃんの歌の4番をベースにして、カシマレイコや口裂け女、ターボババアや映画などの複雑な情報が混じりに混じって、だんだんと現在知られる形に完成していったのでしょう。
僕が90年代に聞いたテケテケの話は、高速道路で死んだ男性のお化けが、上半身だけでテケテケテケテケと腕を高速で動かしながら追いかけてくる妖怪でした。現在の形とは随分違います。
日本中に口から口に伝わっていくうちに、伝言ゲームのように尾ひれがついて、じょじょに話が変わっていったのでしょう。その辺りが、テケテケのルーツに諸説ある原因だと考えられます。
退治の仕方
そんなテケテケですが、もし道路で遭遇した場合はどうしますか?
奴は猛スピードで突進してきます。直進は得意ですが、カーブは苦手なので、闘牛士のように寸前で横に避けて逃げ切ると良いとされています。
運よく生きて帰れても安心できません。逃がした獲物は3日以内に殺しにきます。これを防ぐにはテケテケの話を10人以上にすると良いとされています。
ただ避けたくてもカーブがない高速道路や鉄橋の上で、出会ってしまったらアウトです。捕まって処刑されてしまいます。
その場合にはテケテケに「地獄に落ちろ!」と言い、奴にもう自分は死んでいるのだと認識させると、そのまま成仏して消えてしまうと言われています。
まとめ
テケテケの都市伝説は、伝わっていく途中でさまざまな怪談話を取り込んでいきました。その結果、諸説のはばが大きく、その正体は妖怪とも幽霊とも特定できないです。女の話が多いですが、男性の話の時もあります。
これはネットがない時代の噂の伝わり方なので、仕方ないところもあります。あまりにも諸説がありすぎることが、逆に特徴とも言えました。
だたし、もうスピードで移動する特徴から、ゾンビのように確実にそこに実体のある存在ではないです。幽体とか妖怪のように質量や物理法則から、解放された存在でしょう。
2009年以降は映画テケテケの影響もあり、みんなの中で共通のイメージになり、現在の形で安定しています。
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