【星をみるひと】イルカとシャチの本当の目的を考察してみた
この記事は星をみるひとのネタバレ注意です。
クリアーしてエンディングまで見た人だけ読み進めて下さい。
そもそも、あの伝説のクソゲーをクリアーできた、奇特な人が全人類の何%か分かりませんが…switch版も出たことだし、きっとたくさんいると信じて書き進めます。
ゲーム終盤で突如あられたイルカ族とシャチ族!
この2種族は何のために、わざわざクリーⅢを使って、サイキックやミュータントたちなんかを作っていたのでしょうか?
彼等の行動や作中のセリフから、本当の目的について考察していきたいと思います。
イルカ族とシャチ族のルーツ
イルカたちは、この世界を統治するマザーブレインともいえるスーパーコンピュータークルーⅢが、遺伝子操作で生み出した存在です。
地球上でもイルカとシャチは知能が高く、分類としてはクジラの仲間に属していて、2種族は似た種族です。シャチは獰猛でイルカは温厚です。
ゲーム内の2種族は「奴等は互いに争っている」らしいのですが、その争い方についてまでは分かりません。
争っているわりには、お互いに近い水槽に浮いているし、それぞれの種族にリーダーがいたりするので、直接的な戦いではなく、何か精神や文化的な部分で争っているのかもしれません。
イルカ達は遺伝子操作されていくうちに知能が高くなり、やがて創造主であるクルーⅢを使う側に回り、今回の計画の実行に移りました。
何故サイキックは狩られたのか?
サイキックたちもイルカやシャチ、その他の生物と同様に、最初はクルーⅢの遺伝子操作実験から、生み出された産物です。
最初は同じ人類だと思っていたのでしょうが、ガンダムSEEDのナチュラルがコーディネーターを恐れたように、やがて、人間たちは異質の存在であるサイキックたちを恐れ狩り始めました。
「サイキックの人達は、アークシティとの入口の海を、ワザと汚染した!」
特にイルカ達が仕向けなくても、人間とサイキックの闘争は激化していきました。
数で劣勢のサイキックたちは人間に紛れて生活したり、マムス村のような隠れ家を作ってこっそりと生活していたのでしょう。
その争いを傍観していたイルカ族たちでしたが、サイキックたちに、ロボット・ミュータント・デスサイキックなどの敵軍団を差し向けます。戦いの中でサイキックたちを強制的に、適者生存の理論で進化させようとしたのです。
惑星アクアへの移民計画
では、なぜイルカ達は、サイキックたちに進化を促したのでしょうか?
それは「星をみるひと」の人々が乗っている宇宙船型のスペースコロニーが、もうすぐ惑星アクアに到着します。イルカ達がサイキックたちに、アクアへの移民をアシストさせるためです。
「私達はクルーⅢを使って惑星改造を行っている。
サイキック達はアクアにいる。」
作中このセリフから、イルカ達はすでにクルーⅢを使い、アクアへと先発隊のサイキックを派遣している事が分かります。
エンディングの選択次第では、主人公たちをサイキックの代表だと認めて、ともにアクアへと連れて行きます。イルカたちだけで移民するよりも、水の惑星とは言え人間タイプを連れて行く方が、何かと効率が良いのでしょう。
旧人類はコロニー残され宇宙空間を漂っている
イルカとサイキックが移民した後も、コロニーに残されたクルーⅢと普通の旧人類は宇宙空間を漂い続けています。
旧人類はサイキックたちと戦っていましたが。
行政区では大佐が「サイキックは敵じゃない」と、和解してくれました。
これにより、その後の争いは収束に向かえはずですが、主人公たちサイキックが宇宙船に残ったエンディングでは「まだまだ争いは絶えず、人類の未来は暗い…」そう描写されていたので、お互いの闘争本能が戦いをやめさせないのでしょう。
イルカなき後もクルーⅢは、生物を進化させる実験研究を続けると推測されるので、争いの行方は、次の優位種族次第とも考えられます。
残る謎
- 誰がこの宇宙船型のスペースコロニーを作ったのか?
- なぜクルーⅢは自分の存在を脅かすほど高度な生物を作ったのか?
この2点は劇中では解説されておらず、明確な答えがありません。
なので1の推測として、絶命の危機に瀕した人類や何処かの宇宙の彼方の知的生命体が、クルーⅢを使い宇宙空間で生物の進化を促すノアの箱舟のような実験場として作り上げたのではと考える事もできます。(100%主観)
そう仮定すると2の答えとして、クルーⅢは各種生物を進化させて、新たなる星に移民させるためにプログラムされていたのでは、ないのでしょうか?
マインドコントルールが聞かないほどの知性があるなら、ある程度は攻撃本能のままに生きるような種族とは違い、理知的に行動するはずです。
そのような知能が高い生物が、どこかの星に移民して新たな文化を作り上げても良いですし、宇宙空間を旅しながらやがてはマクロス船団のような移民として更なる発展をしていっても良かったのでしょう。
どのような形であれ、コロニーを作りあげた人は、生物の進化の可能性に希望を見出していたのでしょう。
まとめ
イルカ族やシャチは、主人公たちを導く、絶対者でもなければ、性善説的な存在でもありませんでした。ただイルカ族や他の生命が、さらなる進化をするために、サイキックたちを狩る行いや、スリーパやドナのような少年・少女のサイキック兵士を量産するような非人道的な事もする存在です。
幸い主人公たちサイキックは、イルカたちに選ばれて新天地の惑星アクアで、新たなる人類の種族として、更なる進化の可能性を見出します。
自分たちの元にサイキックが来るように、こんな面倒な計画を立てた、イルカたちの真の目的は、サイキックをアシスタントとして使うだけではなく、対等との生物と認めて、種族や個という概念を取り払い、生命の進化における無限の可能性を模索した高度なシミュレーション実験。これこそが、イルカたちの本当の目的だっと言えるでしょう。



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