スキップしてメイン コンテンツに移動

【星をみるひと】イルカとシャチの本当の目的を考察してみた

【星をみるひと】イルカとシャチの本当の目的を考察してみた



この記事は星をみるひとのネタバレ注意です。

クリアーしてエンディングまで見た人だけ読み進めて下さい。


そもそも、あの伝説のクソゲーをクリアーできた、奇特な人が全人類の何%か分かりませんが…switch版も出たことだし、きっとたくさんいると信じて書き進めます。


ゲーム終盤で突如あられたイルカ族とシャチ族

この2種族は何のために、わざわざクリーⅢを使って、サイキックやミュータントたちなんかを作っていたのでしょうか?

彼等の行動や作中のセリフから、本当の目的について考察していきたいと思います。


イルカ族とシャチ族のルーツ

画像引用:https://city-connection.co.jp/hoshiwomiruhito/jp/

イルカたちは、この世界を統治するマザーブレインともいえるスーパーコンピュータークルーⅢが、遺伝子操作で生み出した存在です。


地球上でもイルカとシャチは知能が高く、分類としてはクジラの仲間に属していて、2種族は似た種族です。シャチは獰猛でイルカは温厚です。


ゲーム内の2種族は「奴等は互いに争っている」らしいのですが、その争い方についてまでは分かりません。


争っているわりには、お互いに近い水槽に浮いているし、それぞれの種族にリーダーがいたりするので、直接的な戦いではなく、何か精神や文化的な部分で争っているのかもしれません。


イルカ達は遺伝子操作されていくうちに知能が高くなり、やがて創造主であるクルーⅢを使う側に回り、今回の計画の実行に移りました。


何故サイキックは狩られたのか?

画像引用:https://city-connection.co.jp/hoshiwomiruhito/jp/


サイキックたちもイルカやシャチ、その他の生物と同様に、最初はクルーⅢの遺伝子操作実験から、生み出された産物です。


最初は同じ人類だと思っていたのでしょうが、ガンダムSEEDのナチュラルがコーディネーターを恐れたように、やがて、人間たちは異質の存在であるサイキックたちを恐れ狩り始めました


「サイキックの人達は、アークシティとの入口の海を、ワザと汚染した!」

特にイルカ達が仕向けなくても、人間とサイキックの闘争は激化していきました。

数で劣勢のサイキックたちは人間に紛れて生活したり、マムス村のような隠れ家を作ってこっそりと生活していたのでしょう。


その争いを傍観していたイルカ族たちでしたが、サイキックたちに、ロボット・ミュータント・デスサイキックなどの敵軍団を差し向けます。戦いの中でサイキックたちを強制的に、適者生存の理論で進化させようとしたのです。


惑星アクアへの移民計画

では、なぜイルカ達は、サイキックたちに進化を促したのでしょうか?


それは「星をみるひと」の人々が乗っている宇宙船型のスペースコロニーが、もうすぐ惑星アクアに到着します。イルカ達がサイキックたちに、アクアへの移民をアシストさせるためです。


「私達はクルーⅢを使って惑星改造を行っている。

サイキック達はアクアにいる。」


作中このセリフから、イルカ達はすでにクルーⅢを使い、アクアへと先発隊のサイキックを派遣している事が分かります。


エンディングの選択次第では、主人公たちをサイキックの代表だと認めて、ともにアクアへと連れて行きます。イルカたちだけで移民するよりも、水の惑星とは言え人間タイプを連れて行く方が、何かと効率が良いのでしょう。


旧人類はコロニー残され宇宙空間を漂っている

画像引用:https://city-connection.co.jp/hoshiwomiruhito/jp/

イルカとサイキックが移民した後も、コロニーに残されたクルーⅢと普通の旧人類は宇宙空間を漂い続けています。


旧人類はサイキックたちと戦っていましたが。

行政区では大佐が「サイキックは敵じゃない」と、和解してくれました。


これにより、その後の争いは収束に向かえはずですが、主人公たちサイキックが宇宙船に残ったエンディングでは「まだまだ争いは絶えず、人類の未来は暗い…」そう描写されていたので、お互いの闘争本能が戦いをやめさせないのでしょう。


イルカなき後もクルーⅢは、生物を進化させる実験研究を続けると推測されるので、争いの行方は、次の優位種族次第とも考えられます。


残る謎

  1. 誰がこの宇宙船型のスペースコロニーを作ったのか?
  2. なぜクルーⅢは自分の存在を脅かすほど高度な生物を作ったのか?

この2点は劇中では解説されておらず、明確な答えがありません。


なので1の推測として、絶命の危機に瀕した人類や何処かの宇宙の彼方の知的生命体が、クルーⅢを使い宇宙空間で生物の進化を促すノアの箱舟のような実験場として作り上げたのではと考える事もできます。(100%主観)


そう仮定すると2の答えとして、クルーⅢは各種生物を進化させて、新たなる星に移民させるためにプログラムされていたのでは、ないのでしょうか?


マインドコントルールが聞かないほどの知性があるなら、ある程度は攻撃本能のままに生きるような種族とは違い、理知的に行動するはずです。


そのような知能が高い生物が、どこかの星に移民して新たな文化を作り上げても良いですし、宇宙空間を旅しながらやがてはマクロス船団のような移民として更なる発展をしていっても良かったのでしょう。


どのような形であれ、コロニーを作りあげた人は、生物の進化の可能性に希望を見出していたのでしょう。


まとめ

イルカ族やシャチは、主人公たちを導く、絶対者でもなければ、性善説的な存在でもありませんでした。ただイルカ族や他の生命が、さらなる進化をするために、サイキックたちを狩る行いや、スリーパやドナのような少年・少女のサイキック兵士を量産するような非人道的な事もする存在です。


幸い主人公たちサイキックは、イルカたちに選ばれて新天地の惑星アクアで、新たなる人類の種族として、更なる進化の可能性を見出します。


自分たちの元にサイキックが来るように、こんな面倒な計画を立てた、イルカたちの真の目的は、サイキックをアシスタントとして使うだけではなく、対等との生物と認めて、種族や個という概念を取り払い、生命の進化における無限の可能性を模索した高度なシミュレーション実験。これこそが、イルカたちの本当の目的だっと言えるでしょう。


コメント

このブログの人気の投稿

映画「タコゲーム」は面白い?つまらない?ネットの評価と感想まとめ(ネタバレあり)

映画「タコゲーム」は面白い?つまらない?ネットの評価と感想まとめ(ネタバレあり) あらすじ 売れない歌手キャリーは、現状を打破するため、超人気インフルエンサー、ジャックスプロが主催するゲーム大会に参加を決意します。この大会の優勝賞品は、ジャックスプロの持つ約1億1500万人という膨大なフォロワー。つまり、優勝すれば一夜にして世界的なインフルエンサーになれるという、夢のようなチャンスです。 キャリーの他にも、起業家、プロゲーマー、お笑い芸人、自己啓発講師など、ネットでの成功を渇望する、一癖も二癖もある参加者たちが集結。彼らが挑むのは、誰もが子供の頃に遊んだことのある、だるまさんがころんだ、椅子取りゲーム、綱引きといった、一見単純な8つのゲーム。しかし、これらのゲームには恐ろしいルールが隠されていました。それは、敗者には「死」という容赦ない罰ゲームが待ち受けているということ。 単純な遊びが、突如として命がけのデスゲームへと変貌。参加者たちは、生き残りをかけて、互いを出し抜き、裏切り、時に協力しながら、過酷なゲームに挑んでいきます。 概要 映画「タコゲーム」は2022年にアメリカで製作されたアクションサスペンス映画です。世界的に大ヒットした韓国ドラマ「イカゲーム」のパロディとして制作され、その類似性から公開前から話題を集めました。 低予算ながらも、スピーディーな展開と、デスゲームならではの緊張感、そして個性的なキャラクターたちが織りなす人間ドラマが、観る者を惹きつけます。 ネットの声 インターネット上では、「タコゲーム」に対し、賛否両論、様々な意見が飛び交っています。 肯定的な意見 「イカゲームのパクリだけど、89分にまとまっていて、テンポが良いからこっちの方が好きかも。時間効率を重視するならおすすめ。」 「デスゲームのハラハラドキドキ感はしっかり味わえる。短い時間でサクッと見られるのが良い。」 「B級映画感はあるけど、意外と楽しめた。何も考えずに見られる娯楽作品。」 否定的な意見 「イカゲームに乗っかっただけの作品。オリジナリティがなく、ストーリーも薄っぺらい。」 「設定が雑。タコゲームというタイトルの意味もよくわからない。」 「登場人物に魅力がなく、感情移入できない。誰が死んでもどうでもいいと思ってしまう。」 「低予算なのが見え見えで、チープな感じが否めない。」 その...

ライターが文章が書けなくなるスランプ「ライターズブロック」になった時に克服するためにやったこと

ライターが文章が書けなくなるスランプ「ライターズブロック」になった時に克服するためにやったこと ライターは毎日文章を大量に生産するのが仕事ですが、 ある日突然、1文字も文章が書けなくなるライターズブロックと言うスランプ状態に陥る場合があります。 僕もある日、ライターズブロックになってしまい、文章を書こうとパソコンに向かうのですが 全く何も思いつかない…… ムリして書いても支離滅裂でおかしな文章になる…… そんな状態になってしまいました。焦れば焦るほど思考が堂々巡りして全く書けません。このままだとフリーライターは廃業だと思い悩みました。 しかし、書けないなりに、あれやこれやと試しているうちに、また復活して文章が書けるようになりました。 僕が実際に試して効果があった方法は 趣味のイラストを描く 散歩やヨガで体を動かす 太陽光線を浴びる コンテンツを入力して養生する 文章はムリに書かない 好き勝手に文章を書く この辺りでした、実際にどんな感じで改善法を試したのか、体験談を交えながらお伝えしていきます。 ダメになった原因 解決法の前に、まずはどんな状態からスランプに陥ったか説明します。 早く解決法が知りたい人は次の章へと、読み進めて下さい。 ライター時代は主にクラウドワークスやTwitter経由なんかで、1文字1円から2円くらいの文字単価で仕事を受けていました。 テンガからミサイルまで、色々な事を調べて書くキュレーションの記事と、漫画動画のシナリオの仕事をこなして、コンスタントに仕事がありました。 文字単価が1円なら単純計算で、1日1万文字で1万円。25万円稼ぐには25日フル稼働しなくてはいけません。 僕は書くスピードがそこまで早い方ではないので、一万文字書こうと思ったら朝から深夜までかかります。(途中でご飯休憩などはあり) 一万文字書けない日も当然あり、結果として休みなしの30日労働です。 小学校の作文で400字詰め×3枚の1200文字の読書感想文を書くのもヒーヒー言っていたのに、1日1万文字なんてとてつもない文字数です。 毎日、コンスタントに1万文字書くのは大変な体力がいり、ずっと座りっぱなしなので腰痛が友達になりました。それでも生活のためと、なんとか文章をひねり出して書くのですが、だんだんとネタ切れになり、自分の中のリソースが無くなって消耗していきます…… そんな状態...

パニック・マーケットは良くできたB級サメ映画だったのでレビューしてみた

パニック・マーケットは良くできたB級サメ映画だったのでレビューしてみた テレビの深夜映画でやっていたので、タイトルに惹かれて何となく視聴しました。 最初予想していた内容は、津波に埋もれたスーパーマーケットを舞台にした生存者たちにサバイバル物です。ゲームでいうと絶体絶命都市のような内容かと予想してのですが、大外れでした。 まあ、サメ映画だとジャケットを見たら一発で分かりますが、テレビの番組欄からは分からなかったので、良い意味で期待を裏切られて良作を視聴できました。 サメ×スーパーマーケット 斬新かつおバカな設定ですが、シャークトルネードとかサメ男とか、昨今のサメ映画界隈は、何でもありのフリーダムなので、あり得ない組み合わせこそ興味をそそられます。 内容もやりたい放題で、サメに怯えるアメリカ映画特有のパニックだらけの登場人物たちで面白かったです。今回は、そんな パニック・マーケット をレビューします。 超簡単なあらすじ 津波が来てスーパーマーケットが海水に飲まれて水浸し ↓ 海水に混じってサメもやってきて捕食を開始 ↓ 生き残った13人は脱出を目指す 予告編 予告編をみると、劇場では3Dで公開されてたみたいです。3Dにする意味はあるのかと、疑問ですが、一時は何でも3Dにしたがる風潮があったので、本作もその煽りを受けたのでしょう。 総合評価 B級映画と言われているが、内容はテンポよく進み、基本的に王道な展開なので、かなり面白く、 サメ映画なら当たり です。 また、閉鎖空間からの脱出を目指す、パニック物としても成立しているのも良かったです。 パニック・マーケットの良かった点 アメリカ人達はSAN値が低いのか、パニック耐性が皆無で、すぐにキャーキャー騒ぐ映画が多いです。ですが、本作では生き残った人たちが、割と冷静に事態に対処しています。生存するために脱出しようと、彼らなりに考えて行動するのは好感が持てます。 特に良かったのは、サメの出番が多くてバクバクと捕食するシーンが多く、見ごたえがあります。 悪かった点 登場人物が多すぎていまいち人間関係がつかみづらい 誰が誰だか分からないまま死ぬキャラクターも多い ビキニ美女のセクシーシーンが少ない おっさんになると、13人も登場人物がいると、人物を全員覚えるのが難しくなるんです。これは個人的な理由かも知れませんが、そんな細かい部分は...